さいたま赤十字病院

栄養課

当院の嚥下調整食について

嚥下開始食1

嚥下調整食分類2013
コード0j相当
対象の目安
禁食から初めて食事を開始する方。全身状態が安定している。意識があり、簡単な従命に応じることができる。
食事内容
お茶またはフルーツゼリー
(標準)昼のみ1食
形態内容
粒のない均一のゼリー。粘膜への付着性が低い。咽頭をスムーズに通過する。
お茶ゼリーまたはフルーツゼリー(ブルーベリー味・みかん味)
スプーン
嚥下訓練用Kスプーン
エネルギー
5〜55kcal/日

 

嚥下開始食2

嚥下調整食分類2013
コード1j相当
UDF
かまなくてよい(※ゼリー・ムース状)
対象の目安
嚥下食1を15分以内に7割以上摂取できる方。
食事内容
ゼリーまたはムース
(標準)昼・夕2食
形態内容
ザラつきベタつきのあるゼリーまたはムース。粘膜への付着性がやや高い。
卵豆腐、水羊羹、重湯ゼリー、ムース、市販製品など。
スプーン
嚥下訓練用Kスプーン
エネルギー
50〜250kcal/日

※UDF=ユニバーサルデザインフード

 

嚥下開始食3(ペースト食)

嚥下調整食分類2013
コード2-1、2-2j相当
UDF
かまなくてよい
対象の目安
嚥下食2をむせなく摂取できる方。水分でむせが見られる方。咀嚼困難な方。
食事内容
主食:ペースト粥or全粥
副菜:ペースト状
汁物:なし
(標準)朝・昼・夕3食
形態内容
ペーストはミキサーをかけた状態、増粘剤(トロミ剤)を使用し、マヨネーズ状。料理により、粒の均一、やや不均一あり。
増粘剤使用
野菜・果物・魚肉など調理したものをペーストもしくはムースにしたもの。
スプーン
スプーン
エネルギー
1400kcal/日

※UDF=ユニバーサルデザインフード

 

嚥下開始食4(移行食)

嚥下調整食分類2013
コード3、コード4相当
UDF
舌でつぶせる・歯茎でつぶせる 
対象の目安
嚥下食3を30分以内に7割以上、むせなく摂取できる方。水分でむせが見られる方。咀嚼がある程度可能な方。
食事内容
主食:ペースト粥or全粥
副菜:トロミあり
汁物:あり(具なし、トロミ付)
(標準)朝・昼・夕3食
形態内容
舌と上あごでつぶれる軟らかさ。とろみのついたソース、あんがかかった料理。
増粘剤使用
水分に全てトロミがある、軟らかく煮たもの、消化のよいもの。挽肉、軟らかい魚、豆腐、卵、葉物、芋類等ゼリー・ムース状の食品・料理。デザートはピューレ状、ババロア状ゼリー状
スプーン
スプーン
エネルギー
1400kcal/日

※UDF=ユニバーサルデザインフード

 

※当院は嚥下ピラミッドを参考に嚥下調整食を作成しています。

2009年11月 作成

2018年11月 改訂3版