さいたま赤十字病院

検査部

検査部では、心電図や脳波・超音波検査など患者さんを直接検査する"生理機能検査部門"と、患者さんから血液を採取する"採血部門"、患者さんの体から採取した血液や尿・便・体液(髄液、胸水など)、組織などを検査材料として行う"検体検査部門"からなり、医師が患者さんの状態を把握するために必要な情報を提供しています。現在スタッフは総勢44名(検査医1名、臨床検査技師40名・事務3名)で日々の業務を行っています。

(平成26年8月現在)

各検査室の業務内容

1.生理機能検査部門

心電図・運動負荷心電図(不整脈や狭心症などの診断)、脳波(脳神経の診断)・血圧脈波・眼底写真検査(動脈硬化や糖尿病などで血管系に起こる変化)、呼吸機能検査(肺や気管・気管支の状態)、超音波検査(臓器や胎児の状態)などの検査を行っています。

2.採血部門

中央採血室にて、主に外来患者さんの採血を行っています。

3.検体検査部門

①生化学・血清検査

血液や尿・髄液・胸水・腹水などの検体を用いて様々な検査を行っています。 血糖値や肝機能・腎機能・脂質系などの生化学成分を迅速かつ正確に測定し、疾患の診断や薬物投与の効果、治療の予後のための情報提供を行っています。また、感染症や腫瘍マーカー・甲状腺機能ホルモン、婦人科関連ホルモンなどの免疫学的検査についても高感度測定の自動分析装置を用いて迅速に検査を行っています。

②血液・輸血検査

赤血球数や血色素量などから貧血の有無や、白血球数から炎症の程度などを把握できる血球算定検査や白血球の形態分類などを、自動分析装置を用いて迅速に測定しています。 機械で分類できない形態については、直接臨床検査技師が顕微鏡を覗いて分類します。また、白血病患者さん等の骨髄穿刺検査では、標本作成から顕微鏡を用いての細胞の分類までを行っています。それから、血栓症の治療で使用している薬の効果や、手術前検査として凝固・線溶検査を迅速に行っています。

輸血検査では、血液型検査や不規則性抗体検査、交差試験検査を行っています。また、 輸血に必要な輸血用血液製剤の管理業務を行っています。

③一般・細菌検査

尿中の蛋白、糖、潜血の有無などを調べる尿定性検査や、尿中の赤血球や上皮細胞などの有形成分を顕微鏡で観察する沈渣の検査を行っています。細菌検査では、採取した検体(血液・尿・便・喀痰など)を培養し、病気を引き起こす原因菌などを探ります。病原菌が検出された場合は「同定検査」を行い、何の抗生物質が治療に効くのか「薬剤感受性検査」を行っています。

* 参照 検査のしおり

その他

平成26年4月に取得した日本臨床検査技師会の精度管理保障施設認定証を今後も継続取得するため、日本医師会精度 管理や日本臨床検査技師会精度管理などの外部精度管理に参加し、施設間の格差是正に努め、高い評価を得られるよう努力しています。

資格取得
臨床病理2級
循環生理学
神経生理学
臨床化学
免疫血清学
血液学
微生物学
病理学
緊急臨床検査士
認定超音波検査士
認定輸血検査技師
糖尿病療養指導士
感染制御認定微生物検査技師
医用質量分析認定士
細胞検査士