さいたま赤十字病院

放射線治療科

お知らせ
受付について
※セカンドオピニオン外来は実施していますが、院外からのご紹介は、当院の担当の専門各科を通していただきますようお願い申し上げます。
サイバーナイフによる ピンポイント放射線治療開始
スタッフ紹介
氏名・役職 専門領域 認定医・専門医等
塚本 信宏(部長)

高精度放射線治療・全般

日本医学放射線学会放射線治療専門医

柏山 史穂(副部長)

高精度放射線治療・全般

日本医学放射線学会放射線治療専門医

※所属学会・資格についてはこちら

診療科の紹介

サイバーナイフによるピンポイント放射線治療開始

当院では、新病院開院に合わせ、ロボット型放射線治療装置「サイバーナイフ M6」を導入致しました。サイバーナイフによる定位照射(いわゆるピンポイント照射)では、腫瘍をねらって大線量を照射します。強い効果が期待できますので、従来の放射線治療では治せなかった病変を全滅できる可能性があります。ピンポイント照射では集中性が優れており、近くに大事な臓器があっても、危険の少ない治療が可能です。

脳、頭頸部腫瘍の治療

脳転移の定位照射では、簡便な固定で済むため、数日に分けて、治療が可能です。比較的大きな病巣にも、危険の少ない照射が可能です。全脳照射後の新病変や再増大、頭頚部腫瘍の再発、リンパ節転移には、サイバーナイフのピンポイント照射が有効です。

肺、肝臓、前立腺、リンパ節などの治療

肺、肝臓、前立腺などに、ピンポイント照射ができるようになりました。背骨(椎体)や腹部リンパ節転移にも、正確な照射が可能です。従来の放射線治療に比べ、副作用も少なく、照射回数も1〜5回と短期間で、通院で治療可能なことも大きな特徴です。

 

最近の放射線治療は、副作用が少なくなりました

放射線治療は、病気の部分に放射線を当てて、これを消滅させる治療です。画像診断技術の進歩で、病変が正確に描出されるようになり、病変の位置を正確にねらって照射できるようになりました。「画像誘導照射=IGRT」と呼ばれるこの技術は、近くの正常臓器を避けることにも役立ちます。さらに、病変の形状に合わせて、放射線を当てる「強度変調放射線治療=IMRT」などの新技術が利用できるようになりました。これらの技術で、つらい副作用があまりなくて、それでも病気は治るようになりました。

放射線治療では、完全に治せない場合でも、痛みや腫れなどの症状をやわらげたり、病状の進行を遅らせることが可能です。残念ながら、完全に治せない病気でも、痛みや苦しみなどの辛い症状を軽くしたり、予防したりすることは大変重要なことです。放射線治療が正確になって、副作用も軽くなったために、安心して治療を受けられるようになっています。つらい症状が改善して、放射線治療を受けてほんとうに良かったという方も多くいらっしゃいます。もう治らないんだったら、治療を受ける必要はないと考える時代から、副作用が軽いのだったら、楽になるために治療を受ける時代に変わっています。

最新の照射技術を取り入れて、ますます役に立つ放射線治療を目指していきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

放射線治療の受け方

放射線治療は、頭から足までどこでも治療できます。ですが、病気によって治り具合も副作用も違ってきます。もともと外科や内科、耳鼻科や婦人科、泌尿器科など、臓器別の専門科があり、悪性腫瘍が疑われた場合、まず、専門の診療科を受診します。現在では多くの病気で、最も推奨される「標準治療」が存在します。そして検査等で調べ、どんな治療が適しているかを検討することになります。放射線治療が推奨されたり、希望された場合は、放射線治療科に紹介されます。

放射線治療科には様々な専門家がいます。放射線治療の範囲や強さなどの放射線治療を決める「放射線治療専門医」、実際の治療を行う「放射線治療認定診療放射線技師」、放射線治療にまつわるさまざまなケア、サポートを行う「がん放射線療法看護認定看護師」、個々の放射線治療の計画、線量の確認や放射線治療機器の安全管理を行う「医学物理士」です。それぞれ専門の立場から、安全で効果の高い放射線治療を実現するため働いています。

放射線治療は、様々な病気が対象になるため、各診療科との連携も欠かせません。もともとの病気によって引き起こされた困った症状を改善したり、悪化させないために、放射線治療中も、緩和ケア診療科を含め、各専門科との連携が大変大事です。手術か放射線か、抗癌剤か放射線か、という選択ではなくて、各診療科の知識・技術を集学的に利用することが必要です。放射線治療は、経過も長く、困った症状をできるだけ抑えるためには、総合的にケアが必要ですので、照射期間中・照射終了後も各診療科の主治医やかかりつけ医の診察を欠かすことができません。

 

放射線治療は時間がかかります

放射線は悪性腫瘍を傷害して、細胞を絶滅させます。しかし、周囲の正常組織にも当たってしまいます。毎日の放射線の量を減らして、回数を増やすと、正常細胞を残したまま、悪性細胞をなくすことができます。副作用を減らして、効果を上げるために、10回〜30回程度に分けて治療します。月曜日〜金曜日まで1日1回治療しますので、2週〜6週位の期間をかけて治療を行います。1回の照射時間は10〜20分程度です。

放射線治療は、効果が表れるまでも時間がかかるため、照射期間中に、日に日に良くなっていくことはほとんどありません。かえって全部終わってから、ようやく徐々に良くなることも少なくありません。悪性腫瘍は、再発・転移の可能性がありますので、治った後も経過観察が大事です。放射線治療には、すっかり終わってから半年以上も経ってから現れる副作用もあります。放射線治療後は、多くの場合5年程度経過を診させていただきます。

診療実績
2018年実績
全照射件数783件
高精度放射線治療315件(内訳:IMRT 75件、頭頚部定位 89件、体幹部定位 187件)

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