新生児の臀部や下背部に青色斑が100%に見られ、4ー10歳までには自然に消退します。しかし手足に生じた蒙古斑はなかなか消退しなく、成人まで残すこともあります。ピコ秒レーザーは手足の蒙古斑に有効で、乳児血管腫と同様、保険診療が可能です。
乳児の皮膚、特に真皮は成人より厚さが薄いため、色の原因となる真皮メラノサイトーシスをレーザーで消去するのに回数が少なくて済みます。従って早い時期から異所性蒙古斑の治療を行った方が良いでしょう。また従来のナノ秒レーザーと違い、組織のダメージが少なくて済みます。
成人の背中の青色母斑 Laser照射前
成乳児の手背の異所性蒙古斑 Leser照射1回後やや色調が薄くなる
顔面に生じた青あざであり、ピコ秒レーザーは有効です。保険診療となります。
右頬部のみに生じた太田母斑 Laser照射前
交通事故や転倒などの外傷により顔などに砂などの異物が混入したり、鉛筆の芯などが刺さった場合、異物は真皮内に埋め込まれて残ってしまい、‘タトゥー’を来してしまいます。ピコ秒レーザーは従来のQスイッチ系レーザーよりは‘タトゥー’に対してはより効果が高いと言われています。保険診療となります。
主に顔面に生じる茶色のシミです。ピコ秒レーザーは波長を1064nm, 730nm, 532nmと選択でき, 超短パルスレーザーのため、薄いシミには効果が期待できると言われています。自費診療となります。