さいたま赤十字病院

脳神経外科

頭痛外来について

当科では頭痛外来を開設し、頭痛専門医が頭痛にお悩みの方の治療に対応しています

月に1-2回程度の頭痛で、市販の鎮痛剤の使用で乗り切れる程度であれば病院での治療の介入は必要ないかもしれません。しかし、頭痛の頻度が高く、痛みの程度が強い場合は、生活に大きな支障が生じます。頭痛で苦しんでいる方の多くは「片頭痛」とよばれる頭痛によるものです。片頭痛はずきんずきんとした比較的強い痛みで、身体を動かしたり入浴したりすると悪化する、光や音が刺激となって悪化する、などといった特徴があります。このため頭痛がひどい間は動けなくなり、寝込んでしまうということになります。このような方は頭痛の「予防薬」を服用することで、頭痛の頻度や程度を抑えることができます。また、通常の予防薬では対応困難な重症の片頭痛については、2021年より抗CGRP抗体のような新薬(注射)も使用可能になり、治療の選択肢が増えています。お気軽にご相談ください。

また、「緊張型頭痛」や「群発頭痛」といった他の一次性頭痛の診断、治療も致します。

そして意外と知られていませんが、鎮痛剤に頼りすぎて服用回数が過剰な場合には「薬剤の使用過多による頭痛」という新たな頭痛を抱え込むことになります。このようになるといつまでも状態は改善しませんので治療介入が必要です。

なお、頭蓋内疾患により二次性頭痛(クモ膜下出血、脳動脈解離、脳腫瘍など)を起こしているケースもありますので、頭痛で困っている方は一度、画像による診断を受けておく必要もあります。

頭部外傷後に頭痛が続いている方もご相談ください。

「頭痛」という生活支障度の高い病気に対して、患者さんとともに立ち向かっていければと考えています。

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