化学療法室

外来化学療法室の概要

はじめに

外来化学療法室とは、がん患者さんに対し、主に点滴による薬物療法を提供する場所です。薬物療法は抗がん剤投与によってがん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりする治療法のことです。近年の薬物療法では、がん細胞の一部を標的として選択的な攻撃を行う分子標的薬が数多く開発され、体への負担が軽減されています。さらに吐き気や造血障害などの副作用・合併症を軽減する薬剤の進歩により、外来でも安全に薬物療法ができるようになってきました。薬物療法を入院ではなく外来で行うメリットは、家庭生活や仕事を続けながらがん治療を受けられるということです。高齢の患者さんでは、長期の入院により体力や認知機能が低下してしまうリスクを軽減させることも期待できます。
外来化学療法室①

当院の外来化学療法室の特徴

当院は「地域がん診療連携拠点病院」および「がんゲノム医療連携病院」に指定されており、質の高いがん医療を提供するとともに、患者さん一人一人の遺伝子情報に基づく薬物療法を受けられる体制を構築しています。外来化学療法室にはリクライニングシート22台、ベッド7床を配置し、患者さんの病状に応じて安全で快適な治療ができるように配慮しています。高度急性期機能を有する総合病院という特徴から、当院には様々な病状や社会的背景を有するがん患者さんが通院されています。治療に伴う副作用は患者さん毎に大きく異なり、悩みも様々です。これらを少しでも軽減しながら安心して治療が継続できるように、医師、看護師、薬剤師をはじめスタッフ一同サポートしたします。
外来化学療法室②

外来化学療法室の設備

外来化学療法室③
身だしなみチェックコーナーや給水器がございます。 ご自由にご利用ください。
外来化学療法室④

スタッフ紹介

医師1名
看護師7-8名(がん化学療法看護認定看護師1名)
薬剤師1-2名(外来がん治療専門薬剤師1名)

外来化学療法室治療延べ患者数の推移と診療科別の割合

外来化学療法室治療延べ患者数

外来化学療法室⑤
グラフに関するデータは、当院診療情報管理課より提供

外来化学療法室を利用した診療科別の割合

外来化学療法室⑥
(2022年1月1日~2022年12月31日のデータ)
グラフに関するデータは、当院診療情報管理課より提供

がん化学療法で使用するレジメン

当院では化学療法に携わる各診療の医師、看護師、薬剤師等から構成される委員会にてがん化学療法で使用するレジメンを審議・承認しております。

療養支援

よくある質問

抗がん剤の副作用には、発熱、悪心、便秘、下痢、口内炎、倦怠感、手足の痺れ、脱毛等さまざまなものがあります。副作用に関して外来化学療法室スタッフへ相談は可能です。また、帰宅後、症状が出た際、受診するか迷う場合は、緊急連絡先までご連絡ください。
外来化学療法室では飲食可能ですが、においに敏感な方もいらっしゃいますので、ご配慮をお願いいたします。あらかじめご用意のうえ、入室をお願いいたします。
外来化学療法室スタッフで「外来化学療法室 ご案内」という冊子を作成しております。
こちらよりご確認ください。

緊急連絡先

☎ さいたま赤十字病院代表 048-852-1111
  • カルテを確認しながらご相談の対応を致しますので、当院の診察券をお手元にご用意ください。
  • 当院には、高度救命救急センターがあり、24時間対応しております。急な体調の変化を自覚された場合など、夜間や休日でも対応いたしますのでご連絡をお願いします。