脳神経内科

診療科一覧

お知らせ

学会等により休診となる場合がありますので、平日の午後、時間内に外来にお問い合わせください。

診療科の紹介・診療方針

脳神経内科は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉といった神経系の異常に関連する病気を診断・治療する診療科です。以前は「神経内科」とも呼んでいましたが、脳神経外科とともに脳神経領域の疾患を内科的にみるかとして「脳神経内科」に呼び名が統一されてきました。主に「機能の異常」を扱う領域で、脳神経内科では、神経の働きに問題が生じる病気(機能障害)を診ます。


病気の原因が目に見える構造の異常(骨折や腫瘍)というより、神経の働き方の異常に着目します。

診療内容

代表的な病気

脳神経内科で扱う病気は多岐にわたります。診る病気の幅が広く、脳の病気だけではなく、脊髄、末梢神経、筋肉に至るまで様々な病気を見ています。

診断方法や検査

神経系の異常を見つけるため、以下のような専門的な診断方法や検査を活用します。


また、患者さんとのコミュニケーションが重要で、神経系の症状は多岐にわたり、患者さんの話をじっくり聞くことが診断に直結します。

他の診療科との違い

脳神経外科との違い

脳神経外科と異なり、手術は行いません。手術が必要な場合は外科に紹介します。 

精神科との違い

精神科とも異なり、身体的な神経異常に重点を置きます(ただし、症状が重なることが多いため連携が重要)。
また、慢性疾患のケアも多く、神経疾患は完治が難しいため、長期的な管理が必要です。
 

神経免疫疾患外来

神経免疫疾患とは、神経系(脳、脊髄、末梢神経)と免疫系の異常な相互作用によって引き起こされる疾患を指します。
これらの疾患では、自己免疫反応や免疫系の過剰な反応が神経組織を攻撃し、炎症や神経障害を引き起こします。
主な疾患の例と特徴を以下に挙げます。
神経免疫外来で診ている病気

主な神経免疫疾患

中枢神経系(脳や脊髄)の髄鞘(神経を保護する構造)が免疫系に攻撃される自己免疫疾患。
症状筋力低下、視力障害、感覚異常、運動失調
治療免疫抑制薬やステロイドなど
免疫系が末梢神経を攻撃し、急性の筋力低下や麻痺を引き起こす。
症状下肢から始まる筋力低下、呼吸困難(重症例)
治療血漿交換療法や免疫グロブリン療法
視神経と脊髄を主に攻撃する自己免疫疾患。
症状視力低下、四肢麻痺、排尿障害
治療免疫抑制薬
神経と筋肉の接合部における自己免疫反応により、筋肉の疲労や筋力低下が起こる。
症状まぶたの下垂、嚥下困難、呼吸障害
治療抗コリンエステラーゼ阻害薬、免疫抑制薬
免疫系が脳や脊髄を攻撃し、炎症を引き起こす。
症状認知障害、けいれん、精神症状
治療ステロイドや免疫グロブリン療法

特徴

治療とケア

 
当院では以前よりこれらの免疫疾患の患者さんの診療に力を入れており、年4月より本格的に“神経免疫疾患外来”を立ち上げ、専門的に診療しております。新しい治療薬も複数登場しており、以前と異なり選択肢が増えました。治療法の説明等患者さんそれぞれのニーズとライフワークバランスに合わせた診療を心がけております。

スタッフ紹介

部長
日野 秀嗣

専門領域

  • 神経疾患一般
  • 神経病理

所属学会 ・資格取得状況

  • 日本神経学会 神経内科専門医 / 指導医

  • 日本内科学会 総合内科専門医 / 指導医
  • 身体障害者福祉法指定医
副部長
秋山 茂雄

専門領域

  • 神経疾患一般
  • 脳血管障害

所属学会 ・資格取得状況

  • 日本神経学会 神経内科専門医 / 指導医

  • 日本内科学会 内科指導医
  • 日本内科学会 認定内科医
医師
柏木 英人

所属学会 ・資格取得状況

  • 日本内科学会 内科専門医
  • 緩和ケア研修会修了

専攻医
原 知世

外来診療スケジュール

外来診療担当表

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