お知らせ
- 妊婦さんへのRSウイルスワクチン接種を開始しました
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学会等により休診となる場合がありますので、平日の午後、時間内に外来にお問い合わせください。
※予約外での診察は原則行いませんが、急病(当院通院中の患者さんなど)の場合は、必ず産婦人科に電話でご相談の上、来院して下さるようお願いいたします。
診療科の紹介・診療方針
地域の中核病院として、周産期(母体・胎児)、婦人科腫瘍(良性腫瘍、がん)、女性ヘルスケアの各部門を専門医が中心になり最良の医療を安全に提供できるように診療しています。
当院ではローリスク妊娠・ハイリスク妊娠を合わせ、1年間の分娩数は約1,000件です。
診療内容
周産期
婦人科
問診票をあらかじめ記入し持参して頂くと、スムーズな診療を行えます。
問診票は下記よりダウンロードできます。
婦人科問診票
共通問診票子宮・卵巣の良性疾患・悪性疾患
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸部異形成、子宮体癌、卵巣嚢腫、卵巣癌など。
卵巣癌や子宮体癌の治療は、基本的に手術療法を第1選択とし、抗がん剤による化学療法やときには放射線療法を併用し、根治を目指しています。子宮体癌の早期例に対しては腹腔鏡手術やロボット支援下手術を行っています。子宮頸癌に関しては他の医療機関をご紹介させていただきます。
子宮筋腫や卵巣嚢種などの良性疾患はできるだけ腹腔鏡手術を行っていますが、大きさや患者さんの開腹手術既往などにより開腹手術を選択する場合があります。
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸部異形成などの良性子宮疾患を中心に
ロボット支援手術(ダ・ヴィンチ手術)による子宮全摘術を行っています。そのため、子宮筋腫については、大きさや患者さんの状態によりロボット支援手術、腹腔鏡手術、開腹手術かを選択しています。
性器脱
子宮脱・膀胱瘤
脱出の程度によりロボット支援下仙骨腟固定術や経腟的子宮全摘術、腟壁形成術を選択します。
女性ヘルスケア
更年期障害
更年期障害に対する女性ホルモン補充療法、漢方療法など行っております。
月経困難症、過多月経など
低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤、プロゲスチン製剤、子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)などで治療を行っております。
移行期医療
小児期の疾患の影響などで卵巣機能が消失(低下)した症例の女性ホルモン補充やヘルスケアを行っております。
生殖医療
不妊症については、当院では生殖補助医療技術での治療は行っておりませんので、お近くの不妊専門クリニックでの加療をお願いしております。
ロボット支援手術(ダ・ヴィンチ手術)
産婦人科での
ロボット支援下手術
産婦人科領域において2018年4月より早期子宮体癌及び良性子宮疾患に対するロボット支援下子宮全摘術が保険適用となりました。これにより、保険診療内で最新の技術を用いて繊細かつ精密に子宮摘出を行うことが可能となりました。当科においても2021年2月からダビンチXiを用いたロボット支援下子宮全摘術を開始し、
当術式はさいたま市で初めて保険診療の適応基準を満たしました。現在、その需要は伸びており、症例数は順調に増加しております。当科では、日本産科婦人科内視鏡技術認定医かつ日本婦人科腫瘍学会瘍専門医を持つ日本ロボット外科学会専門医が中心となってロボット支援下手術を実施しています。
産婦人科で行っているロボット手術
①ロボット支援下子宮全摘術
対象疾患上記に示すような良性子宮疾患が中心となっております。卵巣を摘出するかは年齢や併存疾患に応じて決めさせて頂きます。手術時間は概ね2時間半から3時間程度となっております。
②ロボット支援下仙骨腟固定術
高齢女性に比較的多い骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤)に対して近年増加しつつある術式です。
子宮を部分的に摘出し、残った子宮に対してメッシュを縫い込み、仙骨に固定する手術で、再発率が低いことが利点であると言われています。当科でも2021年8月から導入しており、症例数は着実に増加しております。手術時間は概ね2時間半から3時間程度となっております。
③ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術(子宮体癌)
子宮体癌に対して行われる術式で、当科では2022年1月から導入し、2022年12月から保険請求が可能な術式となっております。ロボット手術の特性である精細な画像や精密な手術操作により、従来のアプローチよりも正確に子宮が摘出できると考えております。当科での手術時間は概ね3時間から3時間半程度(リンパ節郭清を伴わない場合)となっております。
適応
- 術前に早期子宮体癌と診断された方で、巨大な子宮ではないこと
ロボット手術の利点
左図のように【A】開腹手術に比べ【B】ロボット支援下手術(腹腔鏡手術を含む)の手術創は、明らかに小さく、また術後の疼痛も少ないことから、患者さんの生活の質の向上や社会復帰も早期に可能(早い人では術後1週間程度で復職)となっており、非常に好評を得ております。
また、ダビンチXiシステムの利点が十分生かされることにより、従来の開腹手術はもとより、腹腔鏡手術よりも繊細かつ精密な手術が可能となっております。常に安定した姿勢で手術が可能であることから、術者自身の手術への負担軽減にも繋がっており、結果的に患者さんに、より安全な手術が提供できると我々は考えております。
急激な大量出血、腹腔内の癒着が著しい場合、他臓器損傷に対する修復が必要な場合はロボット支援下手術での対応が困難な場合があります。この際は患者さんの安全を第一に考え、開腹手術に速やかに切り替えることにしております。
産婦人科でのロボット手術の実際の流れ
手術前日
入院して頂きます。
手術当日
麻酔は全身麻酔で行い、手術時間は概ね2~3時間を予定しております。
※ただし、子宮の大きさ、癒着の程度によってこれより長時間になることはあります。
術後1~2日目
食事や歩行を開始し、日常生活に早めに慣れていただきます。
術後3日目
退院診察を行います。
術後4日目
退院となります。※退院に自信のない方は入院を数日間延長することも可能です。
費用について
費用についてロボット支援下手術は高度な技術を有するものですが、産婦人科領域において
手術費用は従来の腹腔鏡手術と同額です(子宮体癌も同様)。※この他に入院費などが加算されます。詳細は当院の医事課へご相談下さい。
手術適応について
ロボット支援下手術を行うかは外来受診時に患者さんとご相談の上、決定させて頂きます。決定の際には必ず、当科内で日本産科婦人科内視鏡技術認定医を交えた検討を行います。子宮の大きさ、子宮筋腫の局在によっては腹腔鏡下子宮全摘術や開腹手術をお勧めする場合がございますので、予めご了承ください。
子宮筋腫、子宮腺筋症があり、過多月経や月経困難でお困りの方は、お気軽に当科を受診して下さい。
よくあるご質問(FAQ)
データベース登録事業の実施
現在、当院産婦人科では、日本産科婦人科学会 と共同で臨床研究『日本産科婦人科学会 データベース登録事業(周産期登録・婦人科腫瘍登録)』を実施しています。そのために、当院で保管する診療情報を匿名化して日本産科婦人科学会 に提供しております。
詳細はこちらスタッフ紹介
専門領域
所属学会 ・資格取得状況
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 / 指導医
- 日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医 / 指導医
- 日本超音波医学会 超音波専門医
- 日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
- 臨床遺伝専門医
- 日本産科婦人科遺伝診療学会 認定医(周産期)
- 母体保護法指定医
- 日本母体救命システム普及協議会J-MELSベーシックインストラクター
- ALSOインストラクター
- 日本胎児心臓病学会 胎児心エコー認定医
- 日本がん治療認定医機構認定医
- 日本スポーツ協会 認定スポーツドクター
- 緩和ケア研修会修了
専門領域
所属学会 ・資格取得状況
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 / 指導医
- 日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医 / 指導医
- 日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
- 母体保護法指定医
- 日本母体救命システム普及協議会J-MELSベーシックインストラクター
- 自己血輸血責任医師
- 緩和ケア研修会修了
専門領域
所属学会 ・資格取得状況
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 / 指導医
- 日本超音波医学会 超音波専門医 / 指導医
- 日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医 / 指導医
- 母体保護法指定医
- 日本母体救命システム普及協議会J-MELSベーシックインストラクター
- 日本胎児心臓病学会 胎児心エコー認証医
- 埼玉県小児周産期災害時リエゾン
- 緩和ケア研修会修了
専門領域
所属学会 ・資格取得状況
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 / 指導医
- 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
- 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
- 日本内視鏡外科学会 技術認定医(産科婦人科)
- 日本産科婦人科 内視鏡学会 技術認定医(腹腔鏡・ロボット手術)
- 日本がん治療認定医機構 認定医
- 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
- FUSE(Fundamental Use of Surgical Energy)資格取得
- davinci certified surgeon 取得
- 日本ロボット外科学会 専門医(婦人科・国内B級)
- 日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
- 緩和ケア研修会修了
専門領域
所属学会 ・資格取得状況
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
- 埼玉県小児周産期災害時リエゾン
- 緩和ケア研修会修了
専門領域
所属学会 ・資格取得状況
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
- 日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
- 母体保護法指定医
- 緩和ケア研修会 修了
専門領域
所属学会 ・資格取得状況
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
- 日本産科婦人科遺伝診療学会 認定医(周産期)
- 緩和ケア研修会修了
外来診療スケジュール
外来診療担当表
診療実績
| 2023年
|
総分娩数
| 1,033
|
自然分娩
| 511
|
吸引分娩
| 75 |
鉗子分娩
| 39 |
帝王切開分娩
| 400 |
帝王切開率(%)
| 38.7 |
双胎
| 40 |
品胎以上
| 0 |
| 2023年
|
子宮筋腫・卵巣腫瘍など良性疾患とCINの開腹手術
| 63 |
腹腔鏡による良性卵巣腫瘍手術
| 106 |
腹腔鏡による筋腫核出
| 16 |
腹腔鏡補助下子宮全摘術
| 53 |
ロボット支援下子宮摘出術
| 61 |
ロボット支援下子宮脱手術
| 22 |
子宮鏡手術
| 13 |
膣式子宮脱手術
| 3 |
円錐切除
| 25 |
卵巣癌
| 28 |
境界悪性卵巣腫瘍
| 6 |
子宮体癌
| 31 |
腹腔鏡による異所性妊娠手術
| 9 |
開腹による異所性妊娠手術
| 0 |