泌尿器科

診療科一覧

お知らせ

診療科の紹介・診療方針

泌尿器科は常勤医4名、非常勤1名体制で外来診療、並びに手術療法を行っています。
腎、尿管、膀胱、前立腺などの悪性腫瘍に対する手術、抗がん剤や免疫療法などの薬物治療、さらには副腎腫瘍、後腹膜腫瘍、尿路結石、感染症、排尿障害などの診断治療を主に扱っています。特にロボット支援手術は前立腺癌で開始された経緯があり、対象疾患も拡大される現在では泌尿器科で最もポピュラーな手術となっています。

当院では2台の手術支援ロボット(ダヴィンチXi)が導入されており、さらなるロボット支援手術の発展を目指しています。

診療内容

前立腺がん

前立腺がんの治療は手術、放射線治療、薬物療法があります。
当院ではロボット支援手術を主に行っております。日本では2012年に前立腺がんのロボット支援手術が初めて保険承認され、以後急速に普及しております。

これまで前立腺がんの術後は尿漏れ、勃起障害などが高頻度に起こっていましたが、ロボット支援手術による技術の進歩もあり合併症の頻度も低下し生活の質(QOL)も維持できるようになってきました。

2台目のロボット導入により手術待機時間も短縮傾向で、安全かつ最適な医療を提供しております。放射線治療は、治療期間の短いサイバーナイフを用いた定位体幹放射線治療(SBRT)を行っています。放射線治療を開始する1ヶ月程度前に前立腺と直腸の間にゲル(スペーサー)を留置し、直腸への影響を軽減するようにしています。

進行前立腺がんに対する薬物療法や遺伝子パネル検査も積極的に行っております。

腎がん

小径腎がんに対するロボット支援腎部分切除術は前立腺がんの次に行われている術式で、従来の開腹手術や腹腔鏡手術で困難であった大きい腫瘍、埋没している腫瘍などでも正常な腎を温存することが可能になりました。

一般的に腎部分切除術は出血を予防するために一時的に腎臓に行く血流を遮断して切除しますが、当科では腫瘍の位置、大きさ、腎機能などを考慮して可能であれば腎血流を保ったまま(無阻血)腫瘍を摘除して腎臓のダメージを最小限とする方法も施行しています。
また切除不能や転移のある腎がんについては薬物療法(免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬)を行っています。

膀胱がん

浸潤性膀胱がんの手術はこれまで開腹手術が行われてきましたが、膀胱の摘出だけでなく周囲のリンパ節の摘除や回腸導管、新膀胱といった尿路変向が必要であり、患者の負担が大きく出血などの合併症も多いことが問題でした。

ロボット支援膀胱全摘術では自由度の高いロボット鉗子を用い、精密な操作でリンパ節郭清や膀胱の摘出を行うことを可能にし、手術時間の短縮、出血量の減少、合併症率の低下など手術による侵襲が減少し、予後や患者のQOL改善につながっております。当科では抗がん剤治療を先行(術前補助化学療法)してからロボット支援膀胱全摘術を行っています。
また術後に補助療法を行う場合もあります。

また、浸潤性膀胱がんのうち、腫瘍が限局している場合に膀胱を全摘出するのではなく、低用量放射線抗がん剤併用療法+膀胱部分切除による膀胱温存療法も行っています。
転移がある膀胱がんに対しては抗がん剤治療、免疫チェックポイント阻害剤や抗体薬物複合体も使用し、最新のガイドラインや研究結果に沿った治療を行っています。

腎盂尿管がん

腎盂尿管がんに対しては腎臓から出ている尿管を膀胱内の尿管口まですべて摘出する腎尿管全摘除術が最も有効な治療法です。
当科では腹腔鏡手術を中心に手術をしており、2024年度からはロボット支援腎尿管全摘除術を開始しております。
転移がある腎盂尿管がんに対しては膀胱がんと同様に抗がん剤治療、免疫チェックポイント阻害剤などを使用して治療しています。

副腎腫瘍

副腎は生命活動の維持に必要なホルモンを分泌しており、当科では総合臨床内科、糖尿病内分泌内科と連携して全身管理をしつつ原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫などの良性腫瘍に対する手術を主に低侵襲である腹腔鏡下手術で行っています。

尿路結石症

ホルミウムヤグレーザーによる経尿道的尿路結石破砕術(TUL)を行っています。体外衝撃波結石破砕術(ESWL)と比較して排石率も高く、当院では手術件数も増加傾向です。

その他

精巣がん、陰茎がん、陰嚢水腫などの手術療法、後腹膜腫瘍の診断、治療、前立腺肥大症の薬物治療、手術療法(経尿道的前立腺切除:TURP)、尿路感染症の治療など幅広く対応しております。

スタッフ紹介

部長
小林 秀一郎

専門領域

  • 泌尿器一般
  • 泌尿器がん手術
  • 前立腺肥大症

所属学会 ・資格取得状況

  • 日本泌尿器科学会 専門医 / 指導医指導医

  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本泌尿器内視鏡外科学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医(前立腺・膀胱)
  • 身体障害者福祉法指定医
  • Da Vinci Xi術者認定資格
  • 緩和ケア研修会修了
  • がんのリハビリテーション研修 修了
医師
米瀬 一朗
専攻医
下澤 佑揮
専攻医
御子神 友也

外来診療スケジュール

外来診療担当表

泌尿器科

診療実績

 
分類 術式 2023年 2024年2025年
腎・副腎 根治的腎摘除術 10 1823
うち腹腔鏡下手術 9 713
うちロボット支援手術098
腎部分切除術 15 2341
うちロボット支援手術 15 2341
副腎(腫瘍)摘除術 14 1413
うち腹腔鏡下手術 13 1413
腎盂・尿管 腎尿管全摘除術 13 1719
うち腹腔鏡下手術 12 129
うちロボット支援手術0510
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) 95 10690
膀胱全摘除術 13 88
うちロボット支援手術 10 88
膀胱部分切除術 2 22
前立腺 前立腺全摘術 59 6966
うちロボット支援手術 59 6966
経尿道的前立腺切除術 14 1316
前立腺針生検法 163 163188
SBRT(体幹部定位放射線治療) 129 89119
精巣・陰嚢 高位精巣摘除術 6 37
精巣固定術(精巣捻転、停留精巣) 1 11
陰嚢水腫・精液瘤根治術 2 71
陰茎・尿道 環状切除術(背面切開を含む) 2 21
結石 経尿道的膀胱結石砕石術 11 41
経尿道的尿管結石砕石術(TUL) 54 6736
その他後腹膜腫瘍323
尿膜管遺残12
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