放射線科部

業務内容

一般撮影室・救急撮影室

X線による胸部、腹部および全身の骨系を中心に単純撮影を行います。また、移転に伴い、すべてFPD（フラットパネルディテクター）化し、トモシンセシス（デジタル断層撮影装置）を導入しました。ほか、骨密度測定・歯科系（デンタル、パノラマ、コーンビームCT）の撮影を行う特殊撮影室とマンモグラフィー撮影室も含め撮影室を大幅に増設しました。これにより、検査待ち時間の解消とともに診断精度を高めています。また、救急撮影室には、2台のマルチスライスCT装置（128列機、320列機）を有し、全身のCT検査を行っています。特に320列機は、ハイブリッドERシステム（HERS）として整備されています。これは三次救急患者に対し、CT検査、血管造影および緊急手術を一元的に行える特殊な設備となっており、救命医療に大きく貢献しています。

CT検査室

心血管撮影室

2017年の病院移転に合わせ、心臓カテーテル検査装置（FPDバイプレーン）を２台導入しました。2016年以降、現状1100例を超えるカテーテル検査（心筋梗塞などの検査及び治療）、1100例を超えるアブレーション（不整脈の治療）、その他下肢動脈のPTA（血管拡張術）ペースメーカー植込みなども行っています。

血管撮影室

全身の血管撮影装置（DSA）でカテーテルを使用し、主に肝細胞癌に対しての治療を行っています。又循環器系の検査・治療、その他に脳内出血の原因検索の脳血管造影、動脈瘤・動静脈瘻の塞栓治療、早期脳梗塞の血栓回収術などを行っています。

X線透視検査室

新築移転よりFPD搭載式X線透視装置2台導入、そのうち1台は様々な角度から観察可能な多目的CアームX線システムを導入しました。また、2022年より3台体制となり、整形領域、胃透視、造影検査および内視鏡やカテーテル治療などのガイド役として重要な役割を果たすことが出来ています。
消化管検査では、バリウムや空気などの造影剤を使用し多方向から撮影することにより癌などの早期発見に貢献しています。また、年間400件を超える胆管・膵管造影では、過去画像やCT画像などと比較しながら胆管結石の採石術も行われています。

MRI室

2017年の病院移転に伴い、新たに3T（テスラ）MRI装置を導入し、1.5T（テスラ）MRI装置2台と合わせ合計3台の体制となりました。これにより今までよりも予約待ち期間の短縮が期待されます。
MRI検査は、強力な磁石でできた円筒形の中に入り、X線撮影やCT検査のようにX線を使用することなく、体内の断面を撮影することができます。
主に脳・脊髄などの中枢神経系や、子宮・卵巣・前立腺などの骨盤腔、乳腺や関節などに生じた病変の診断に有用とされています。
また、脳ドックなどの健診も行っていますので、脳動脈瘤などの早期発見にも大変有用です。

放射線治療

核医学検査室

微量の放射線を出す検査薬（放射性医薬品）を体内に投与して、生体の機能を画像化し、病気の発見または臓器の診断をしています。
新規導入のPET/CT検査では、がんのエネルギー源であるブドウ糖に類似した弱い放射線を出す薬剤（18F-FDG（フルオロ・デオキシ・グルコース））を注射し、がんのぶどう糖代謝を利用した画像診断法です。これにCT検査を利用し画像を重ね合わせることで、さまざまながんの早期発見、病期診断、転移・再発診断に威力を発揮します。
また、当院では他院からの検査依頼も受け付けています。脳血流シンチ（脳血流SPECT）、ドーパミントランスポーターシンチ（DaT scan）、心筋MIBGシンチ（パーキンソン病・レビー小体型認知症診断目的）、骨シンチ（HMDP）、ガリウムシンチ/CT、FDG PET/CT、アミロイド（認知症診断目的）PET/CTなどの検査依頼を受け付けていますので、詳細は当院ホームページ上の、地域医療連携 医療機器共同利用の項目をご覧下さい。

診療放射線技師　資格取得一覧