平成28年2月4日(木)に、一般社団法人・埼玉県トラック協会のご厚意により、埼玉県特別機動援助隊(埼玉SMART)の活動に使用する車輌として、日産X-TRAILが当院に寄贈されました。
この車輌につきましては、埼玉県内で自動車多重衝突事故等の大規模災害等が発生した際に、災害現場へ迅速に出動することで、災害救助が必要とされる方々への救命処置を行うことを目的とした、緊急車輌として寄贈されました。
当院は、災害拠点病院として、埼玉県特別機動援助隊(埼玉SMART)に所属しており、埼玉県災害派遣医療チーム(埼玉DMAT)として災害救護活動を行っております。
また、この車輌はドクターカーとしても併用するため、サイレン・赤色灯を装備しており、医療材料、医療器材、医薬品など、救命処置に必要な備品を車内に搭載します。ドクターカーの導入にあたっては、以前より埼玉県保健医療部保健医療政策課と埼玉県中央地域メディカルコントロール協議会及び当院で運用に向けた検討を行っておりました。
当院では、さいたま市消防局、上尾市消防本部、伊奈町消防本部、埼玉県央広域消防本部より、救命処置の必要な救急患者が発生し、ドクターカー出動要請があった場合に、高度救命救急センターの医師、看護師が同乗のうえ、救急現場や走行中の救急車に合流することにより、医療行為を行うことができます。
今回、一般社団法人埼玉県トラック協会より寄贈された車輌の運用が開始することにより、地域住民の救命率の向上や後遺症の軽減を図ることを目指し、今後も地域のニーズに即した医療事業を展開していきます。
平成28年4月1日
さいたま赤十字病院 院長