さいたま赤十字病院

産婦人科

当院で分娩希望の方はコチラ
お知らせ
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NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)について
産婦人科でのロボット支援下手術について
学会等により休診となる場合がありますので、平日の午後、時間内に外来にお問い合わせください。

※予約外での診察は原則行いませんが、急病(当院通院中の患者さんなど)の場合は、必ず産婦人科に電話でご相談の上、来院して下さるようお願いいたします。

日本産科婦人科学会 データベース登録事業の実施

現在、当院産婦人科では、日本産科婦人科学会 と共同で臨床研究『日本産科婦人科学会 データベース登録事業(周産期登録・婦人科腫瘍登録)』を実施しています。そのために、当院で保管する診療情報を匿名化して日本産科婦人科学会 に提供しております。≫詳細はこちら

スタッフ紹介  ※所属学会 ・資格の詳細については、各医師の名前をクリックしてください。

中村 学

部長

高橋 泰洋

副部長

岡本 修平

副部長

土屋 雅

医師

今井 勝也

専攻医

専攻医

専攻医

専攻医

専攻医

専攻医

専攻医

山本 智子

非常勤医師

非常勤医師

診療科の紹介

外来は産科外来と婦人科外来とを区別しております。また外来は完全予約制となっております。救急の患者さんはこの限りではありません。産科患者さんの入院病棟は産科病棟になります。婦人科入院患者さんは他科の患者さんとの混合病棟への入院となります。

産科

当院の年間分娩数は約1000件です。現在分娩取扱い数の制限をさせていただき、月70件の予約で安全を提供できるような体制にしております。

分娩はできるだけ自然の分娩を心がけておりますが、分娩の進行は人それぞれです。当院での最近の分娩数や分娩転帰は表1を参考にしてください。残念ながらすべての妊婦さんが自然経腟分娩をできているわけではなく、分娩の進行状況や赤ちゃんの状態により、吸引分娩や鉗子分娩といった器械分娩となることや、帝王切開となることもあります。いずれの分娩方法にしろ、母体と赤ちゃんの安全を一番に考え分娩方法を選択いたします。

合併症のないローリスクの妊婦さんには助産師外来を定期に受診していただき、助産師より妊娠中の保健指導をお受けになり、またこの機会に色々なご相談ができる時間を設け、自然分娩に向けての準備をしていただきます。

分娩の立ち会い医師は、日中は病棟当番医、夜間・休日は当直医になります。外来で健診をしていた医師が立ち会うとは限りませんのでご承知おきください。

現在当院では新型コロナウィルス感染対策のため、夫立ち合い分娩を中止しております。ご理解をお願いいたします。

就労している妊婦さんが体調不良や出血、お腹の張りなどの症状で休職する際は、事前に医師の診察を受けるようにしてください。診察後に休職の必要の有無を判断します。事後での診断書は作成できないことがありますのでご承知おきください。

総合病院として、合併症を有するハイリスクの妊婦さん(子宮筋腫や卵巣嚢腫などの婦人科疾患、糖尿病や甲状腺疾患などの内分泌疾患、心臓疾患、精神疾患、乳房疾患、脳疾患など)も当該科と連携して周産期管理をしています。合併症を有するハイリスクの妊婦さんに関しては制限なく受け入れております。分娩予約制限数を超えてからのハイリスク妊婦さんのご紹介の際は、事前に当院産科医師にご相談ください。精神疾患合併妊婦さんに関しては、かかりつけの精神科医からの診療情報提供書を持参していただき、当院の精神科医師の診察を受けてから、当院での周産期管理が可能かを判断してからの分娩予約となります。

当院は埼玉県立小児医療センターと連携し総合周産期母子医療センターとして認可を受けております。早産に関しては、28週未満の超早産期の妊婦さんを県内の医療機関からの母体搬送も含め周産期管理をしています。ただし、後期早産の妊婦さんには他の地域周産期センターに再搬送させていただくこともございます。多胎に関しては1絨毛膜性双胎・2絨毛膜性双胎の妊婦さんや品胎の妊婦さんも受け入れています。現在、多胎妊娠の受け入れが急増しているため、2絨毛膜性双胎の患者さんの受け入れを制限させていただいております。受け入れ制限を超えた患者さんは、近隣の周産期センターへ再紹介させていただきます。詳しくは外来スタッフにお尋ねください。

さらに胎児期から診断され出生時から小児病院での治療が必要な小児外科疾患(先天性横隔膜ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、先天性肺気道奇形、肺分画症など)、小児循環器疾患(心構造異常や不整脈など)、小児泌尿器科疾患(水腎症など)、脳外科疾患(先天性水頭症、くも膜嚢胞、二分脊椎など)、形成外科疾患(口唇口蓋裂など)の胎児診断や周産期管理をしています。胎児疾患患者さんの受け入れは、埼玉県立小児医療センターでの受け入れが確定後に分娩予約となります。

胎児疾患患者さんの紹介方法について

婦人科

子宮・卵巣の良性疾患・悪性疾患、骨盤内炎症性疾患、子宮脱・膀胱瘤などの性器脱、更年期障害などを診察、加療させていただきます。

各手術件数は表2を参考にしてください。卵巣癌や子宮体癌の治療は、基本的に手術療法を第1選択とし、抗がん剤による化学療法やときには放射線療法を併用し、根治を目指しております。早期子宮体癌に対しては2021年5月から腹腔鏡手術で治療を開始しております。子宮頸癌に関しては他の医療機関をご紹介させていただいております。原則として他院で治療中や治療後の患者さんは受け入れておりませんが、当院への転院を希望する場合は、個々に相談にのりますので担当医から担当医師へ直接電話で相談してください。

卵巣良性腫瘍はできるだけ腹腔鏡手術を行うようにしておりますが、嚢腫の大きさや患者さんの開腹手術既往などにより開腹手術を選択する場合がございます。

2021年2月より、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸部異形成などの良性子宮疾患を中心にロボット支援手術(ダ・ヴィンチ手術)による子宮全摘術を開始しております。そのため、子宮筋腫については、大きさや患者さんの状態によりロボット支援手術、腹腔鏡手術、開腹手術かを判断しています。子宮を温存する筋腫核出術についても、筋腫の大きさや部位により腹腔鏡手術・子宮鏡手術・開腹手術かを判断しています。受診後の診察で相談させていただきます。

子宮脱などの骨盤性器脱については、手術適応のある患者さんには手術をお勧めしております。当科では腟式の子宮全摘出や頸部切断術と腟壁形成を主に行っている他、2021年8月からロボット支援下仙骨腟固定術も開始しております。保存的治療法としては腟内リング装着を行っておりますが、症状安定している患者さんには、お近くの医療機関への再紹介と通院をお願いしております。骨盤性器脱でお困りの方がいましたら、遠慮なく受診をしてください。

更年期障害については漢方療法やホルモン補充療法を行っております。こちらに関しても症状軽快し安定した場合には、お近くの医療機関への再紹介と通院をお願いしております。

不妊症については、近年体外受精・胚移植などの生殖補助医療技術での治療を行うことが多くなっております。当院では生殖補助医療技術での治療は行っておりませんので、お近くの不妊専門クリニックでの加療をお願いしております。

診療実績

表1 分娩件数

2022年
総分娩数 1007
自然分娩 494
吸引分娩 78
鉗子分娩 25
帝王切開分娩 412
帝王切開率(%) 40.9
双胎 46
品胎以上

表2 手術件数

2022年
子宮筋腫・卵巣腫瘍など良性疾患とCINの開腹手術 71
腹腔鏡下手術 子宮全摘術(子宮体癌含む) 32
卵巣腫瘍手術 75
腹腔鏡下筋腫核出術 7
その他(緊急手術含む) 21
ロボット支援手術 子宮全摘術(子宮体癌含む) 52
仙骨膣固定術 14
その他 3
子宮鏡手術 22
膣式子宮脱手術 0
円錐切除 26
卵巣癌 19
境界悪性卵巣腫瘍 16
子宮体癌 21
開腹による異所性妊娠手術 7

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